紫外線&日焼け防止

紫外線の基礎知識

お肌のシミやしわの原因になる紫外線。
美白を目指す女性にとって避けたいもの。

気温が高くなるにつれUVカット成分配合化粧品の広告が出て
「買わなくちゃ」と思ってしまうのですが、暑くなってからバタバタと買ってつけるのではあまり意味がありません。

強い紫外線というとイコール日焼け、というイメージでつい考えてしまいがち。

しかし、日焼けをもよおす紫外線と、肌の奥にまで届いて深刻なダメージを与える紫外線は種類が違います。



● 紫外線は実は波長によって種類が違う?

紫外線というと漠然と肌に悪いものというイメージですが、

実は波長の長い短いによって

“UV‐A”“UV‐B”“UV‐C”の3種類に分かれます。


”UV‐C”はオゾン層にさえぎられてしまうため、

地上に届くのは”UV‐A”と”UV‐B”の2種類。

この2つは名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?


”UV‐B”は波長が短いため肌の表面で止まり、

いわゆる“日焼け”の原因になるもの。


一方、”UV‐A”は波長が長くて肌の奥の真皮層に届いてしまい、

肌のハリや弾力を作りだす“繊維芽細胞”を損傷したり、

メラニン色素を増やす原因になってしまうのです。



● 夏に強くなる”UV‐B”と1年通して気をつけないといけない”UV‐A”

波長が短い”UV‐B”と長い”UV‐A”ですが、

1年を通しての量も違いがあります。


”UV‐B”は4月ごろから急激に増加して8月までがピーク。

暑くなると日焼けしやすくなってしまうのは”UV‐B”の量が増えてしまうため。


そして、”UV‐A”はというと1年で多い時期は4月〜8月ですが、

他のシーズンもピーク時の1/2の量があるため冬でも油断できません。


秋や冬になり日差しが弱まるとつい紫外線ケアを怠ってしまいますが、

肌の深刻なダメージの原因になる”UV‐A”は降り注いでいます。


紫外線を防いで肌の老化を防ぎたい場合は、

紫外線ケアを1年中やる必要があります。



● 老化を防ぎたい場合のUVカット化粧品の選び方とは?

紫外線を防ぐための日焼け止めや化粧品はいろいろあります。


よく、“SPF30 PA++”などパッケージに書かれていますが、

この表示は”UV‐A”と”UV‐B”がどれだけ防げるか、という目安です。


“SPF”というのは”UV‐B”を防御する効果の高さを表したもので、

数字が大きいほど高いということ。


そして、“PA”は”UV‐A”をどれだけ防げるかを表したもの。

“+”の数が多いほど効果が高いということです。


つまり、日焼けではなく肌老化を防ぎたい場合は”SPF”ではなく、

”PA”を見て化粧品を選んだ方がいいです。


また、このPAはこれまでは最高で“PA+++”だったのですが、

2013年から消費者のニーズをうけて日本化粧品工業連合会はさらに防止効果が強い

“PA++++”という表示を設定し、より効果が強い製品が出てきました。


”PA++++”製品はCMでも紹介されているので、

紫外線による老化を防止したい方は要チェックです。


紫外線はビタミンDを合成して骨を丈夫にする働きや免疫力を高める働きなどがあり、

一概に悪者とは言い切れませんが、

肌を攻撃し、活性酸素を作って身体を老化させるは確かです。


日焼け防止

● 出かける直前に日焼け止めを塗っている

日焼け止めは、出かける30分前に塗りましょう。

直前に塗ると皮膚に日焼け止めが浸透してなじむ前に外出することになるので、「日焼け止めをきちんと塗っているのに日焼けする!」
という事態になってしまいます。

今使っている日焼け止めの効果を疑う前に、塗るタイミングを見直してみてください。


● 日焼け止めを薄く伸ばして使っている

日焼け止めは、惜しみなく肌全体につけるようにしましょう。

薄くのばすようにつけると、ムラになっていたり肌に浸透せず、十分な日焼け止め効果を発揮できません。

高価な日焼け止めを少しずつ使うよりも、惜しみなく使える日焼け止めをたっぷり使う方が、しっかり紫外線から守れます。


● 保湿をすることを忘れている

日焼け止めにばかり気をとられてしまい、肌の保湿を忘れてしまうのは問題です。

肌の水分量が多いほど、日焼けしにくいのです。

顔はもちろん、ボディの保湿もしっかり行って、その上で日焼け止めを使うことが大切です。


● オイルの入った日焼け止めを使っている

ニキビができない方はオイルが入った日焼け止めでもよいですが、ニキビができやすい方、顔がテカったりベタつきやすい方は、オイルフリーの日焼け止めを使うのがベターです。

顔の皮脂量が多いのに、さらに油分を足してしまうと、ニキビが悪化してしまうことがあります。

かさつきがちな方は、オイルフリーでなくてもよいでしょう。