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仲間がケガをして動けなくなってしまった。
仲間が事故に遭ってしまった。
こんな場面に出くわしたとき、あなたはまず何をしますか?
何より大事なことは”落ち着く”ことです。
自分の立ち位置、けが人の安否確認、状況と位置の把握、安全かどうか、動こかすことができるのか、当面のすべき処置などを瞬時に判断しないといけません。
そのためにはまずあなた自身が落ち着きましょう。
警察、消防、山小屋などに救助申請をするとき、
・現在地
・状況
・メンバーの人数
・生年月日
・登山届けの有無
・食料の残量
などを伝える必要があります。
でも、緊急事態で混乱しているときに現状を伝えるのは想像以上に難しいです。
迅速に伝えるために電話の前にはそれぞれ要点をメモしておきましょう。
登山計画書があればこれを参考にするのがベストです。
救助要請の電話が長くなるとバッテリーの消費も激しくなります。
バッテリーは常に温存しておきましょう。
気温が低く電源が入りにくい場合は、ポケットに入れて温めてから使用しましょう。
動ける状況のときは谷や沢ではなく稜線や尾根を目指しましょう。
見通しの利く地点まで登れば現在地を把握しやすく携帯電話の電波が入る可能性も高くなります。
外傷の場合、真水で傷口を洗ってラップで巻いて押さえておくととても効果的です。
ファーストエイドキットとして真水は必携です。
飲料用とは別に350〜500mlぐらい準備しておくこと。
ラップは絆創膏より広範囲に使え、圧迫性能が高いので役に立ちます。
小さな傷口なら絆創膏で十分です。
傷が浅いときはワセリンを塗ると治りが早いです。
手が洗えない場合も考えて、感染症予防に医療用のビニール手袋を用意すること。
もし外傷手当に使えるものがなく出血が多い場合は、すぐに傷口を手で圧迫する。
ねん挫用のテーピングテープや鎮静剤も役に立ちます。
● 迷いやすい地形
・踏み跡がつきにくい…ザレ場、雪渓、露岩帯など
・踏み跡が錯綜する…ピークの下り、広い尾根など
・取り付きがわかりにくい…登山口、尾根の分岐など
● 迷ってしまったら
・まずは気持ちを落ち着かせる。
→ 温かい飲み物を飲んだり、甘いものを食べましょう。
・基本は分かる場所まで戻る。
・地形図を持っていて現在地が確認できたときは、その上で進退を判断する。
曖昧なら戻る方がいいです。
ビバークの判断をする場合もあります。
暗くなったら行動しない方がいいです。
もしもの場合を考えて、ツエルト、コッヘル、バーナー、ガス、補助ロープを持つようにしましょう。
しかし、補助ロープは使い方を身につけていないとかえって危険なので使い方がわからないなら持たない方がいいです。
「気圧障害」とは天候が下り坂のときに起こりやすいです。
特に大荒れの天気になる前、突発的に発生し近づいてくる低気圧に体が順応できない人がかかります。
症状は頭痛、嘔吐、呼吸困難など。
このような突発的な気圧障害への対処法は、背もたれのあるところにしっかりと座らせ、ゆっくりと深呼吸、携帯酸素缶を吸わせて呼吸のリズムを整えます。
パニックになっている場合は優しく声をかけて心身ともに落ち着かせます。
そうすると数分後にはケロっと治ってしまいます。