ステージレースはオールウェザースポーツです。
雨、霧、雪、突風、焦げるほどの灼熱の日差しの中でもレースは行われます。
あらゆる条件の中でその条件に対応した100%の力を出せなければリタイアしてしまうことになります。
体力、精神力、智恵、戦略、天候。
ステージレースは全ての条件でふるいにかけられます。
非情で過酷な生き残りゲームですがその分完走したときの達成感と充実感は格別です。
そして、一番の魅力は”一体感”だと思います。
レースなので競争の要素もありますがステージレースは”共走”です。
道のロストや過酷な状況は助け合いの精神が大切です。
道を間違ったら教えてあげる。
誰か食べ物が足りない人がいたら自分の余った食べ物を分ける。
何日間も辛い過酷な環境で一緒なので、連帯感と言うか一体感というか。
ともに戦う戦友のような存在になります。
これも普通のレースとは違うことだと思います。
テントではキャンプファイヤーをやったりするのも楽しいです。
さらに、他のレースと明らかに違うのはコースをロストしてしまう可能性が高いということです。
地図を見つつも、コースマーカーを見つけながら進むことになります。
地図とにらめっこし、コースマーカーを見つけて間違っていないことを確信するようにしないと、簡単に道に迷います。
間違った道を行ってしまえば、タイムロスと体力のロスを余儀なくされます。
道や自分の現在位置がわからないというのはあなたの想像以上に不安であり高い精神力も必要になります。
そして、道を間違ったことに気づくとモチベーションが大きく落ちるので道間違いも最低限に押さえることが重要です。
当たり前のことかもしれませんが、靴ひもはきちんと結びましょう。
山道からスーパー林道、普通の道など条件が異なります。
体温調節はこまめに。
こまめに体温調整できるようにすることも必要です。
山道では好みでよいと思いますが、スーパー林道の急坂はストックを使うことを強くお勧めします。
日本の登山道は道が狭いことが多いのでストックがストレスになることもあります。
林道の急坂は道が広いのでストレスはありません。
なにより、足への負担を軽減することができます。
長時間、長距離を行動し続ければいけないので余計な力は使わないようにするのが大切です。
期間が長いので天候の変化も考えれます。
雨具は必須。
靴が濡れたときの対策も必要。
靴が濡れると足に豆ができやすくなり、走っているときに足裏の皮が剥けてしまうリスクもたかります。
皮が剥けてしまうとまた激痛が走り、リタイアしたくなる原因になります。
皮がむけたら上からガーゼを被せるしか対策がないため、痛みが軽減されることもなくはっきり言って気休め程度の効果しかありません。
山道は道が悪いので、足をひねらないように注意しましょう。
サンダルは必須です。
テントや走り終わった後にサンダルがあるととっても便利です。
履きやすいですし、軽くて持ち運びも容易なので。
特に靴が濡れたときはサンダルに履き替えれば足を渇かすことができます。
濡れた靴を履き続ければ皮膚がふにゃふにゃになってしまいます。
食料はアルファ米中心で軽量化を心がける。
走っている途中にのどが渇くような食べ物はNGです。
ジェルやナッツ、ドライフルーツがいいです。
股擦れを起こすと悲惨です。
動くだけであなたの想像以上の激痛が走ります。
股擦れは下着をきちんと選べば、リスクはだいぶ減ります。
ベビーパウダーで滑りを良くするのも有効です。