”外科医の手術力は最初のトレーニングで決まる。どれほどの熱意を持って手術を学ぶか。どれほど上手い外科医の手術を見るか。川の水が流れるように基本手技を反復し、美しい最終術野を作る。それが理想の手術。そして、一番大事なのはどんなに厳しいオペでも決して患者を見捨てないこと。”
最初に紹介したのは大人気ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』の主人公である大門未知子のセリフです。
このセリフにトレーニングに大事なことが詰まってます。手術だけでなくすべての分野において何かを習得するときに必要になってきます。
さらに、こんなセリフもありました。
”起こり得るすべてのケースを予想して完璧な準備をする。これが大門未知子が失敗しない理由です。”
これはトレーニングには関係ありませんが、結果を出すためには必要な事です。
「成功はアート、失敗は科学」
成功に再現性はありません。再現性があるのは失敗のみ。失敗から学び同じ失敗をしないようにするのが大事です。
トレーニングは目的を持って行うようにしましょう。
今の自分に足りないものをしっかり把握し足りないものを補うためにどのようなトレーニングをすべきかを考えることが最も重要です。
何も考えずに同じことを繰り返しても意味がありません。
トレーニングは階段です。
階段なので1段飛ばしはできたとしてもいきなり最上段まで飛ぶことはできません。
そして、今自分が階段のどの段にいるかを把握できてないといけません。
トレーニングの前にリハビリが必要な場合もあります。
リハビリとは身体の柔軟性を高めることや姿勢を直したりちゃんと歩けるようになることなど頭で思い描いた動作ができるようになることがまず必要です。
姿勢を全く気にしないで生活してきた場合は長年のツケで身体がかなり硬くなっている場合
階段は水平の部分と垂直の部分を組み合わせてできています。
一直線に上がる坂とは違います。
トレーニングは階段を上るときのように水平の移動と垂直の移動の2種類あります。
垂直の移動は自分の位置を高くするため。つまり強くなるトレーニング。
一方で水平の移動は位置を下げないため。つまりパフォーマンスを維持するためのトレーニング。
パフォーマンスを上げることとこれを維持することを繰り返す。坂を登るように一直線で目標に向かっているわけではない。
完璧なトレーニングプログラムや適切な練習仲間、レベルにあったレース。
階段が急すぎれば転げ落ちてしまうし、逆になだらかだといつまで経っても目標となる高みに行けない
適切な階段とそこまで上がるモチベーションさえあれば 人は限界まで強くなれます。
いつかは天井にあたり立ち止まるときがきますが、どこで立ち止まるかは生まれ持ったもので決まります。
あなたの壁はあなたが思い込んでいるよりもはるかに高いところにある。
トレーニングは体に負荷をかけることです。負荷が大きければ大きいほどそこから回復したときの効果が大きくなります。しかし、体に大きな負荷をかけることは簡単ではありません。体を守るために無意識にブレーキをかけてしまうからです。
トレーニングだけでは十分な負荷がかけられないからレースに出る。
レースに出ると頭のリミットを外して自分の壁を超えた走りをすることでパフォーマンスが1段上がる。
環境に順応する力が重要。環境とはレースなどあなたを強くするための負荷を与えてくれるもの。
順応する力が強い人はこの負荷に体をさらし回復させるというサイクルをスムーズに行える。
ある負荷に順応できたらもう一段上の負荷にチャレンジできる。だからどんどん強くなる。
子どもの場合はまだ骨が完成してないので過度な負荷をかけると成長に悪影響を与えます。
各骨で骨化が完了する年齢は異なるので、下表を参考にしてください。
骨名 | 骨化開始 | 骨化完了 |
上腕骨 | 胎生8週ぐらい~ | 16~25歳ぐらい |
橈骨 | 胎生8週ぐらい~ | 20歳ぐらい |
尺骨 | 胎生8週ぐらい~ | 20歳ぐらい |
大腿骨 | ||
脛骨 | ||
腓骨 | ||
手根骨 |
マラソンのような有酸素運動は毎日でも問題ないですが、クライミングのような負荷が高い運動は毎日やったら体を壊します。
ながらトレーニング
特にオススメなのが掃除しながらトレーニング。
雑巾掛けしながらトレーニング。